音楽の話。その
ついこの間までは「ホームページなんぞを作っているミュージシャンなんか
仕事の無いヒマなやつばっかりやで。」と言っていたのですが、
私も作ってしまいました。はい ヒマです。すいません。
まあ 少しでも宣伝になってお客さんに来てもらえたらと思っております。
そこで、ここはひとつ真面目に音楽の話なんかを書いてみようということで
これを読んで何か意見のある方はどんどんお寄せ下さい。


’60年生まれなんですが、時代はまさに高度経済成長。
しかし それも北限は神崎川までで、私の育った大阪府吹田市南部は牛や馬が
働く のどかな田園風景が広がっていたのです。
それが一変したのは’70年万博の頃なのですが、それはまあ置いといて、、。

多分3歳ぐらいの事で記憶は無いのですが 母親が何回も再現ビデオの様に
話すので、さも自分が覚えてるように思える事が一つあります。

のどかな田園風景。田園風景といえば。そう、肥溜めです。当時は”のつぼ”
と言っていました。
田んぼのあちらこちらに無数にあり、今では考えられませんが 蓋もしていなくて
なかには 地面と同じ高さの物もあり 表面にカビなんかが生えていると見分けが
つかなくて、よく犬なんかが はまって死んでいました。

ある日 母親が近所のおばはんどうしで世間話をしていると突然その中の一人が
「奥さん、あれー!」と指をさしました。母親が振り返ると 今まさに肥溜めに沈もうと
するわが息子が見えるではありませんか。母親は50mさきの肥溜めまで猛ダッシュ、
腕をまくり上げ むんずと肥溜めに突っ込むと もう姿が見えない息子の首根っこを探り当て
そして引きずり上げたのでした。

それからが大変。当時我が家に風呂はなく、近所の家にも風呂はなく、そこで
近所の人全員にやかんでお湯を沸かしてもらい わあわあ泣き叫ぶ息子を洗ったのでした。
そして近くの医者に行って消毒をしてもらい 「これで完璧」と思って息子を連れ
銭湯に行ったのでした。気持ち良く湯につかっていると、ほかの客が「なんか今日
臭ないか?」「だれかウンコしたんちゃうか!」と言い出しました。母親は「ほんま
やねぇ 何の臭いやろねぇ」と言いながらも 身の縮む思いをしたそうです。

それから数年、田んぼも埋め立てられ 道路もいっぱい出来て ビルなんかも建ったり
して、風景も一変してしまいました。犬も 肥溜めに はまるより 車に轢かれて死ぬ方が
多くなる、という様な時代に突入して行きました。

                                                                      つづく


 

つづき

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