音楽の話 その4

高校3年生あたりから全く勉強しなくなり浪人していた1年間もパチンコに明け暮れた私は、
ことごとく入試に失敗し最後に受けた京都のとある大学にかろうじて合格した。

大学に入ればこっちのもの、適当に勉強して遊んで卒業して就職して…
と これからの事を想像していた私は 何故か軽音楽部の扉を叩いていたのでした。
まだ楽器も持っていない私はフルバンドの先輩にアルトかテナーどちらが良いか尋ねたところ、
「今 テナー足らんから おまえテナーせえ。」
という事で私はこのフルバンドの2ndテナーサックス奏者となったのです。

楽器を手に入れてからは1日中吹いてばかりいたので 当然授業も出ない、単位(こんな字でよかった
かなあ?)も取れない。
最初は大阪から通っていたのですが、京都に部屋(家賃¥6000)を借りるようになってからは
どんどん生活は自堕落なものになっていったのでした。

毎年4月になると「こんな事ではいけない。今年こそ授業に出て単位を取るぞ〜!」と思うのですがすぐに挫折。
自堕落な生活は続いていったのでした。

そうこうするうちに4年間が過ぎ、同期の仲間は去ってゆき、親からの仕送りも無くなり、アルバイトに
精を出すようになり大学卒業は絶望的になってしまいました。

その頃 たまに帰った実家から京都に戻る京阪電車の中で
「何をしに京都へ戻るのだろう。あの狭くて汚い部屋があるだけで、そこでまた自堕落な生活が続くだけではないか。」
とよく思ったものです。

仕事はアルバイト、身分は一応学生、演奏なんか年数回。

今考えてみれば自立していなかっただけで、自分の部屋に住み仕事をして生活をするという当り前の事なのですが…


これは学生時代の後遺症なのかもしれないのですが…

一時期よく見た夢で、自分はオッサンであるにもかかわらず何故か学生服を着て試験を受けていて
問題が配られるのだが全然解らなくて 何年も落第していて(多分高校) もう結婚してて子供までいるのに
卒業出来なかったらどうしよう あ〜ぁ〜…
というところで目が醒めて我に帰って
「あぁよかった、俺はもう勉強せんでもええんや!試験受けんでもええんや!!」

結構 こういう夢見る人多いと思うのですが。


大学生活も7年目でやっと見切りを付け(大学から見切りを付けられ)そして今で言うフリーターになったのでした。

つづく


つづき

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